この記事は、
人見知りを治す方法を知りたい!
人見知りって治るんだろうか?
人見知りの原因ってそもそも何なの?
について書いてます。
結論からいってしまうと、人見知りは治せます。
僕はかつて10年以上、対人恐怖症(社会不安障害)を持って生活していました。
現在は、カウンセリングや、心理療法、自分で本を買って勉強など様々な方法を駆使して、克服しました。
そんな僕の経験や、対人恐怖症(社会不安障害)克服した知識などを元に、人見知りを治す方法をご提案致します。
この記事を読むと、
・人見知りの原因の理解
・人見知りを治す具体的な方法
・恐怖や不安で、人見知りを治す方法を実践できない時の対処法
がわかります。
では、早速見ていきましょう!
1.人見知りの原因の理解
▷過去の人間関係で、うまくいかなかった事で今でも苦しんでいる
今まで、多かれ少なかれ人間関係の中で生きてきましたよね。ですが、いい事ばかりでは無かったはずです。
仲間外れになったり、イジメにあったり、無視されたり、信頼してる人から裏切られたり・・・・
そんな人間関係でうまくいかなかった経験は誰でもあります。
ですが、その人間関係でうまくいかなかった事を自分の中で消化しきれず、今でも思い出してしまって、嫌な落ち込んだり、嫌な気持ちになったり、イライラしたりしてしまうのであれば、注意してみた方が良いです。
『あの時こうだったから、今回もきっとそうだし、うまくいかないだろう』
と、ニュアンスの違いはあれど、こんな感じのことを考えていませんか?
だから、また“あの時”と同じ辛い出来事と出会わないために、自分を守る方法が人見知りなんです。
▷劣等感やコンプレックス で自信が無い
劣等感やコンプレックス など自分で自分を下げてしまうと、自信は無くなり、人と会ったり、コミュニケーションを取ることが怖く、不安が強くなります。
そうなると、人見知りが強く出てしまいます。
やはり、自信が無いと自分の行動や容姿、会話などいちいち疑うようになり、間違え探しや自己否定が頻繁に起こるようになります。
そうなるのがかなり辛いので、最初から人と話さないという選択を自己防衛的な反応として取ってしまうんです。
▷そもそも先天的な遺伝子レベルの問題
やはり遺伝と性格はどうしても深く関わっていると感じます。
だから、人見知りになってしまうのも、遺伝子のせいである場合もあって、治そうとしてもなかなか治らないと感じているのであれば、もう一度落ち着いて、自分自身がどう感じているのかを冷静に観察してみると良いと感じます。
遺伝的な性格のような、なかなか変えようの無いもの(背の高さのようなもの)を治そう思うから、辛くなる。
“治す”って一見ポジティブで向上心に満ちた行動のように感じますが、言い換えると『今の自分じゃダメ』って言ってるのと同じなんです。
余談ですが、ストイックカッコいい!とか、自分を追い込んで努力する事が素晴らしい!って風潮がありますが、自分にダメ出ししてる状態と変わらない場合も多く、努力は苦しいのです。
2.人見知りを治す具体的な方法
▷まずは対人関係における自分の恐怖や臆病、不安を言葉にする
人見知りを治すために大事なことは、自己理解にあると僕は感じています。
『自分がどんなことで人間関係においての恐怖や不安を感じているのか?』
それを言葉にして明らかにする事で、客観的な立場で自分が感じている恐怖や不安を捉える事ができます。
それでも、もちろん恐怖や不安はそう簡単に消えるものではありませんが、負の感情に飲み込まれて、落ち込んだり、行動できなかったり、やる気がなくなる事を軽減できます。
▷場面を想定して、自分らしいコミュニケーションの型を作る
どんな事にも準備は必要です。
なので、過去の経験や想像、ドラマや映画で見たシーンなどを参考にして、様々コミュニケーションの場面を想定して、どんな事を話すかをある程度決めておく事で、不安を軽減できます。
準備をしたっていう気持ちが自信を生み出し、心の負担を軽くできるからです。
▷徹底的に人間関係にコミットしまくる?
これは荒療治ですが、やはり最終的にはコミュニティに積極的に働きかけ、人間関係にコミットしなければ、結局は人見知りは治りません。
ただ、“人間関係が苦手って言う自分自身のイメージ”がある人見知りの方には、大変厳しいのではと感じます。
なので、目的を人間関係の構築ではなく、別の目的のために人間関係にコミットするという方法を取ってみる事で、少しは楽に行動に移せるようになれます。
どういう事かというと、ボランティアや趣味のサークルなど、人間関係がメインの動機ではなく、やりたい事や学習をメインの動機としてコミュニティに参加することです。
そして、その延長線上に人間関係がある。人間関係がおまけという事です。
人間関係の構築がコミュニティの参加のメインの動機にしてしまうと、苦手意識が先に来てしまい、なかなか行動ができなかったり、恐怖や不安を感じてそもそも何もせずに時間ばかり過ぎていくなんて事になりかねません。
僕の場合はまさに恐怖や不安で全く行動に移せず、ダラダラと時間ばかりが過ぎていく割には何も変わらない状態でした。
ですが、人間関係にコミットする事を一旦忘れて、
“自分は何か興味ある事はないか?”
“やってみたかった事は無いか?”
を基準にしたら、すんなりと行動に移せたんです。
だから、興味ある事は全てやる。
そのために、人に会いに行くというスタンスで人見知りの改善に取り組むというのが、恐怖や不安を抱えた状態で、ベストな行動量を生み出す方法です。
3.恐怖や不安で、人見知りを治す方法を実践できない時の対処法
▷行動できない時は、簡単に今から出来ることから始める
上記の項目でも触れましたが、まず行動しやすい事から始めるという事が大事です。
『人見知りを改善したいから、サークルに入ろう!』って意気込んでも、『でも、今まで人見知りでうまくいかなかったから、きっと無理だ・・・』とか、『サークルに入って、誰にも相手にされないでツライ思いをしたらどうしよう・・・』なんて考えて、不安や恐怖が強くなり、なかなか行動ができなくて、気づいたら何もできないまま数ヶ月経っていたなんて事はよくあります。
僕は対人恐怖症の症状が強くなり仕事も続けられず、『人生詰んだわ』という気持ちが強くなった時期がありました。
その時期に自分を変えようともがいていましたが、なかなか変わることはありませんでした。
それは、努力の方向性を間違えていたからです。
僕は、その時の自分には無理なハードル(できないこと)を設定して、なかなか行動が起こせなかったんです。
そうなると、行動を起こそうと高いハードルを設定→行動を起こせない→自分はダメだという自己否定→症状が強くなる→本などでインプット→行動を起こそうと高いハードルを設定→行動を起こせない→・・・・・・・・っていう悪循環にハマっていました。
ですが、ここで気づきました。
設定した目標が高くて、それに到達する為にやらなければいけない事が多いと感じ、やる前から心の奥底では無理だと挫折していたんです。
だから、とにかく行動する事をまず第一に考えて、自分が無理なくできる事から始めてみました。
そしたら、スッと行動を起こせたんです。
例えば、投資を始めて稼ごうと考えます。
ですが、投資の知識が全くなく、今までそんな事をやった事がない人にとって、実際お金を使った投資を始めるのは、勇気がいります。
恐怖や不安も大きいです。
なので、投資を始めようと考えたら、
・まず書籍を買って2週間で読む
・YouTubeで投資動画を3日に1本観る
・投資をやってる友人に会い、教えてもらう
というように、少しの負荷で動けそうな事から始めてみるんです。
これでも行動を起こせないのであれば、
・投資の本を買う
・YouTubeで動画を検索する
・投資をやってる友人にあいさつ程度のLINEを送る
これなら、投資に向けての始めの1歩を踏み出せそうですよね。
このように、やりたい事があるけど行動できないと感じたら、まず恐怖や不安の小さい事からコツコツと積み重ねるつもりで、ハードルの低い事から始める事が大事です。
▷友人や知人の力を借りて、社交の場に参加する
人見知りの治す事がなかなか一人では難しいと感じるのであれば、友人や知人に頼って、社交の場などに一緒に行ってもらうというのも手です。
やはり、サークルやボランティアでも、一人で参加するのって結構勇気がいります。人見知りで気の弱い人であれば、尚更そう感じて当たり前です。何もしないで誰にも会わないで、人見知りが自然に治ることはまずありません。人見知りって、“人”がいるから起こる(当たり前ですが・・・)、
だから、会わないと解決やコツ、自信を得る機会がないからです。
でも、一人は負荷が強いなら、ここもハードルを下げて誰かと人に会いに行くで良いと思います。
僕も、友人に『人見知り過ぎて、迷惑かけるかもだけど、彼女ほしいから誘って!』って、かなりお願いして、合コンに何度も連れて行ってもらってました。
初めは、この子いいなぁって思った子に無視されてツライ思いもしましたが、その後回数を重ねるうちに、なんとなくコツや気持ちに余裕(自信)が生まれてくるのを感じ、『あっ、大丈夫かも』って感じることも多くなりました。
合コンというのは、なかなかアクロバティックですので、もっとマイルドなもので全然良いのですが、一人ではなく友人や知人に頼んで、人見知りを治す事をためしてみてください。
▷カウンセラーな専門医に相談に行く
人見知りが病気(対人恐怖症、社会不安障害)の場合もあるので、あまりにも人が怖くて、ツラくてしょうがない人は、カウンセラーや専門医にまずは頼りましょう。
僕も友人と合コンに行けるようになる前は、カウンセリングに2週間に1回通いながら、投薬治療を行なっていました。
病気まで発展していない人見知りでも、生きてきた過程で身につけた後天的な部分やメンタル面も関わるので為、専門家に頼り、知識や理論、医学など合理的なアプローチもアリです。
僕の場合は、症状が強くなると外出ができなくなっていたので、恐怖や不安を投薬により軽減していました。
それと合わせて、一生薬を飲み続けることは逆に毒になるので、薬を使わない治療は無いかを医者に相談し、カウンセリングで認知行動療法と曝露療法という、心理療法を教えてもらうことになりました。
このような心理療法は、自分で行動をしなければいけません。
それがなかなか難しく、続かないので何度も何度も挫折して、症状が戻ってくるなんてこともありました。
ですが、諦めずに続けることで、合コンに行けるまでには回復できました。
まとめ
人見知りを治すことってかなり大変だと実感しています。
100%治すと考えれば、ハードルが高くて、行動をする前から挫折してしまいます。
だから、『50%でも進歩があればいいかなぁ』って感じに、完璧主義にならないような考え方を持って、人見知りを治す事にトライしてみると、いい結果が得られるはずです。