- 『会社に行かなきゃ行けないのに、玄関から出られない…』
- 『会社の目の前で足がすくんでしまう…』
- 『会社のことを考えるだけで憂鬱で辛い…』
怖くて会社に行けない状態になる人は、昨今の増えてしています。
会社に行かなきゃ行かなきゃって頭ではわかっているのに、体が拒否していて、動けない。
私も、数年前そんな経験をして、病院で『適応障害』と診断された過去があります。
会社に行かなきゃいけないってわかってるのに、行けないのはかなり辛いですよね。
そんな私の経験の発症から完治までをご紹介します。
今、会社に行けず、辛い気持ちで過ごしている方の参考になれば幸いです。
会社の人間関係をキッカケに発症
私の場合、会社の人間関係がキッカケで出社拒否が発症したのを覚えています。
同僚同士がお互いを陰で罵倒し合う環境でした。
私はその話を聞かされる立場になり、それを話している相手はスッキリしますが、聞かされる私はそのネガティヴな感情を真に受けてしまい、どんどん体調が悪くなっていきました。
『あいつは仕事できなくてダメだよ…お前もそう思うだろ?』
『マジであの上司ムカつくわ…そう思わない?』
こんな会話は日常茶飯事でした。
こういう事を自分も陰で言われてるのかって気持ちにもなり、どんどん『人って汚いわ…』って思うようになりました。
私は、一緒に仕事をし、同じ目標を共有し、頑張っていこうってのが会社であり、プロジェクトメンバーだと思っていました。
ですが、その会社で仕事の嫌な部分を多く見る機会が増え、人の黒い部分を毎日のように見せつけられて、どんどん疲弊していきました。
出社拒否発症後はこんな事を考えていました

人間関係の嫌な部分を毎日のように浴びせられた結果、朝準備して会社に行こうと玄関で靴を履いた瞬間に、体が急に重くなり、玄関から外に出れない状態になりました。
じわじわと私はメンタルにダメージを受けていたのです。
もっと早く気付ければ良かったのですが、仕事も忙しかったですし、相談できる人もいなかったため、突然出社拒否を発症しました。
そこから会社に行きたくても行けない日々が続くようになります。
はじめの頃は
『明日は行ける!早起きするために、早く寝て準備しよう!』
なんてポジティブに考えられていましたが、朝、家を出ようとしても、行きたいけど動けない状態から抜け出すことができなかった。
会社に連絡するのも辛かったんですが、私の会社は勤怠連絡がメールで大丈夫だったので、そこは救いでした。(電話だったら、連絡できなかった…)
こうなった場合って、抵抗しちゃうとすごく辛くなります。
会社に行かなくちゃ!行かなくちゃ!で結局、行けないは凄く苦しいですし、自己否定にもつながり、結果、さらに行けない状態に自分を追い込むことになります。
私は発症当初、これができていなかったため、どんどん自分を追い込んで、鬱一歩前までいきました。
もし、一週間頑張ってみて、
『行けないし、休職しよ!』
と自分の諦めを肯定できていれば、もっと早く復帰できていたのかもしれません。
私は結果、3か月の休職を余儀なくされました。
その間考えていた事って、
『戻ってもきっと周りは白い目でみてくるだろうし、無視されたり辛い立場になるだろう』
とか、
『お金がヤバイ、どうしよう…』
とか、
『こんな病気になってしまって…この先もう自分は負け組で人生の落伍者だ…ダメ人間だ。。誰も、私を好きになってくれないだろう』
なんてことばかり考えては、落ち込み、寝てばかりいました。
改善の為に行ったこと

やはりかなり抑うつ状態がひどかったので、まずはしっかりと薬を飲むことから始めました。
まずは薬の力を借りて最悪の状態をゼロに戻すことってかなり大事だったと感じます。
1か月くらいは薬を飲んで寝る生活を繰り返し、なんか調子良くなってきたかもって思ってから、外に散歩に行ったり、ゲームしたり、映画やドラマ見たりと、自分が好きなことをやる事から始めました。
その時に
『仕事行かないで何やってんだろ…』
って気持ちは何度も出てきましたが、
そういう気持ちがあるのを理解しながらも、まずは寝てる事から脱出して何か行動をする事にフォーカスしていました。
2ヶ月目はそんな感じで過ぎていましたが、3ヶ月目に入ると、好きな事を楽しめる余力も出てきて、そこから復帰を目指すように少しずつ準備していました。
私の行ったことは、ズバリ少しづつ会社に近づく事です。
会社に行くつもりで準備し、玄関を出るから始めて、電車に乗る、最寄駅で降りる、会社の100m手前まで行くというように、段階的に出社拒否を克服する為の行動を起こしました。
やっぱり出社までのルートを辿ると、嫌な思いが湧き上がって、恐怖を感じて引き返してしまったりもしましたが、少しずつ克服の為に行動をしていました。
そして、出社当日。
準備をしたとはいえ、やっぱり会社に入るのは3ヶ月ぶりになる為、怖すぎました。
その時考えていたことは
『3ヶ月ぶりに会社に来るやつを周りはどう思うんだろう』
ってことでした。
他人の目が本当に怖かった。
ただ、ここで気づいたことがあります。
『会社の人間関係でこんな事になったのに、まだ他人のことを気にしている』
だって、そうですよね。
他人のネガティヴに影響されて、会社が怖くなり出社拒否になったのに、それでもまだ他人を気にしている。
こりゃ治らない、また同じ事になると思いました。
とりあえず、何とか会社に行けるようになりましたが、復帰直後にこの会社はもう辞めると決めてました。
そして、半年間で考え方変える為に会社に行く事にしたんです。
他人の目から解放される為の修行の時間としました。
この半年間でこんな事に取り組みました。
・陰口を聞かされそうになったら、速攻で逃げる
・陰口が本当うざいと思ったら、『あなた、そんなに偉いんですか?』と言ってみる
・そもそもそういう人間には近づかない
相手がそれで嫌な顔をしても、無視する
・他人の目を無視した行動をメモり、その時に抱いた感情について分析する
・やはり休んだ事をいじってくるやつもいたので、そいつに対して、直接文句を言う
他人の目に囚われず、自分がノーと思った事に対しては、断固と立ち向かう姿勢を取りました。
今まで話していた人とは話さなくなり、さらには陰口を言われる立場にもなりました。
ここでまた気づいたことがあります。
『自分と他人の線を引くことが今まではできてなかった』
だから、他人のネガティヴに影響されて体調を崩したんだってよく分かりました。
それと、
『陰口を言われる人間に問題があるというより、それを言っている人間の思考が悪い』
とも思えました。
陰口を言ってる人間って、客観的に観察すると、何かにビビってると感じたんです。
今まではその陰口を聞いて、それにモロに影響されたり、自分もそう言われたりしてるのかもと恐怖を感じていました。
でも、陰口を言ってる人の性格や思考の問題という気づきを得てから、どうでも良くなりました。
そして、6ヶ月経過と同時に転職しました。
やっぱり環境って大事

転職して環境を変えてから、今までの辛さから解放された感じがして、ある意味天国のようでした。
やはり職場によって、雰囲気や価値観、社風等大きく違います。
なので、自分に合った環境を見つけ出す事って仕事をして行く上でかなり大事だと感じました。
ただ、なかなか情報を集めるの難しいし、入ってみないとわからないって部分もあります。
なので、転職エージェントを利用したり、ネットの転職サイトをうまく利用し、自分に合った環境を探し出しましょう!
ただ、これだけは肝に命じておいてください。
『他人軸ではなく自分軸で決める』
私は、人の目や評価を気にして今まで生きてきました。
会社選びも、お金だったりネームバリューだったりで決めたり…
でも、お金が多いから激務とか、有名な会社だから足の引っ張りが日常茶飯事なんて事も多いです。
だからこそ、他人の評価を気にした会社・仕事を選ぶのではなく、自分がどうしたいかを100%加味した会社・仕事選びをしましょう!
まとめ
出社拒否の時期は相当辛かったです。
行けない行けないという焦りから、自己否定に陥り、抑うつ状態になりました。
ですが、それは今の自分は無理しているって証拠でもあると感じます。
その無理を自分が理解し、もっと楽な生き方を選択する事で、人生は変わってきます。
私にとっての無理は、
他人の評価を気にし過ぎる
という部分でした。
そこから解放されると、なんだかホッとするというか、あー意外と生きるって楽だったんだなって感じましたよ!
そんな楽な気持ちから、会社・仕事を選ぶ事で、人生開けた気がします。